passions's blog

元塾講師・現家庭教師anデイトレーダーのおはなし

普通であるということ

 さて、二日目になりました。いざ書くとなるとなかなかネタって浮かばないものですね。あれを書こう、これを書こう、と思っていたのですがなかなか文章になりません。

 例えばこの間買ったカシミアのマフラーについて熱く語ったり、今日届いた乾燥機付き洗濯機について切々と語ったりしてもいいのですが、あんまり面白く書けそうにありません。てか洗濯機って高いのね。12万もしちゃいました。今日も家庭教師をしてきましたがなにか記事に出来るような発見はなく、ひたすら展開と因数分解の練習をしていました。明日は英語です。関係代名詞のトレーニングを行う予定です。

 塾講師経験と家庭教師経験があると言っても、残念なことにおれはやる気のでない子をやる気満々にさせるたったひとつの冴えたやりかたも知らないし、勉強をしているのに成績が上がらない病気を解決する3つのシンプルな法則も知りません。 

 どうしましょう。あ、思いついた、webの記事にいちゃもんをつけよう。http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121105/239043/読みました。「それは「世界を変えたい」という理由です。」※書いたあとで気付いたのですが、ただの自分語りです。自己紹介とも言えます。いちゃもんをつけようという当初の予定からはかけ離れています。でもまあ二日目なんでいいかな、っと思っています。自分に甘い。

 

 おれはリバタリアンで、BI推進派で、それから教育行政に興味がありました。そうです、興味がありました。 中高生の頃、そして浪人時代には。いまはないと言ったら嘘になりますが、端的に言って、おれは世界を変えることを諦めてしまいました。もちろん、政治的な 素人考えは持っています。例えば日本は核武装したらいいんじゃないとか、パチンコ屋潰して沖縄をラスベガスみたいにしちゃえばいいんじゃないとか、天皇は 国家元首じゃなくて象徴なんだから大統領制を導入しちゃえばいいんじゃないとか、どうでもいいから一院制導入しちゃえばいいんじゃないとか、政権与党が首都決戦に候補者擁立しないのってバカなんじゃないとか、そう いうことです。でも、はっきり言って圧倒的に知識と理論の強度が足りません。教育分野に関しては学生時代の貯金がややあるかなーと思う程度で、それ以外の分野について は簡単に論破される自信があります。論破されるということは仮説として妥当性が低いということなので、破棄はしないまでも矛を収めるくらいはすぐできま す。てか論破されて怒る奴ってなんなの、理解出来ません。あ、脱線した。世界を変えるのを諦めた話でした。

 今は自分のことをやるだけが精一杯で、そんなことやってる場合ではないからです。僕は普通のことを普通にやりたかっただけだからです。そしておれにとっての「普通」とは、普通の人にとっての「普通」とは相当の差が開いていたからです。おれにとっての「普通」は「東大に行って官僚に なったり弁護士になったり研究をしたりすること」だったからです。自分にそんな能力はないことに気付けなかったからです。

 おれの通ってい た高校は毎年、東大合格者を一定程度輩出する、そんな高校でした。東大にいって当たり前、なんて気分すらある、そんな学校でした。そこに中学から6年間通ってたおれも、当然そんな気分でいました。大学選びが人生に大きな影響を与えるなんて、全く想像もしていませんでした。適当に遊んでれば東大にいけるものだと思い込んでいました。結果、飲んで遊んでバイトするという生活を3年間続けることになりました。はい、3浪しました。その3年間は全く勉強していなかったので、成績が上がるわけがありません。そして3浪目の冬、高校時代の友人と飲んでいたらこう言われました。「お前とりあえずマーチ受けとけ。名前書けば受かるから」そういうもんかぁ、なんか親戚の集まりでもちょっと変な空気になるしなぁ、と思ったおれは明治・中央・法政と、とりあえずセンター利用の出願をしました。国語と英語ともう一科目(たしか数学か倫理を使ったと思う)の合計なので勉強しなくてもなんとかなりました。

 うちの母親は初めから、学問とか研究とかには向いていないのだから東大なんか目指さなくていいのに、と思っていたようです。しかし、芸術家になりたい人に「いやいやそんな事してないでちゃんと勉強しなさい。そんな才能ないんだから」と言うのは簡単ですが、東大に行きたい人に「いやいや勉強なんてしてないであなたは芸術活動しなさい。その方が向いてるから」と言うのは極めて難しいのだそうです。

 「勉強をする」というのはそれくらい正義なのです。これと同じくらいの強度を持った正義は今の日本では「甲子園目指して練習に打ち込む」くらいです。ごめんなさい適当なこと言いました。

 とにかく、そんな理由で行くことになった大学なので、当然のようにモチベーションは低かったです。「すげーいいとこ受かった。ひゃっほう!」とか「第一志望でした。ひゃっほう!」とかいう人とは相当の温度差があったものです。コミュニケーションツールとしてタバコを吸っていたおかげで友人は数名できましたが、まあ、つまらない生活をしていました。大学生活謳歌したかったわあ。

 ・・・・・・なんだか書いていたら鬱々としてきました。文章の結びが難しいです。そこでおれは宿泊型体験学習の指導員のバイトに打ち込み、塾講師への道のりをひらくことになるのですが、まあそれは別のお話、という感じで今日は締めたいと思います。